HELLSING OVA X 〈初回限定版〉 [Blu-ray]
HELLSING OVA X 〈初回限定版〉 [Blu-ray]


東京にいるのを良い事に、ヘルシングのOVA最終巻上映イベントに行って来ました。いや、嘘です。抽選が当たったので、わざわざ出張したのです。

初めて行くユナイテッドシネマ豊洲は、微妙に駅からの経路が解りにくく(携帯用のサイトにビル名が書いていなかったんです)迷いかけましたが、看板を辿って何とか到着。ロビーには、一目で解るご同輩以外に、女性やカップルがかなり居て、「ああ、クリスマスだもんな。上映が終わってから爆発しろ」とか思いながら入場したら、ほとんどがこの上映会の客で驚いたり。負けている!あらゆる意味で負けている!!

で、内容なのですが、7年越しで完結したOVA最終巻の日本一の大スクリーンを使った上映と、スタッフトーク。一応、発起人らしい中田譲治氏のプレゼントジャンケンとかもありましたが、メインはトーク。

ただ、一番期待していた「生で見る平野耕太」は、なんか締め切り直後でぶっ倒れたとかで不参加。それにしても、昼の13時に原稿が上がって、翌日早朝には雑誌が店に並ぶ日本の印刷・流通業界って凄いですな。この辺のインフラの優秀さが、逆に電子化の足を引っ張っているのでしょうが……

閑話休題、スタッフトークはかなりシュート。アニメ会のイベントに出たときのノリでオタクトークをかます倉田先生は置いておくとして(今期のイチオシは、中二病とガルパンだそうです)、キャラデザ・作監の中森良治さんはスタジオ移転に伴う混乱の恨み節がオブラート抜きに炸裂し、あげく「スタッフの力量が水準に達していなかった」と、Vガンダムの時の富野監督みたいな事を真顔で話して、プロデューサーの顔をこわばらせていました。監督も予定ずれ込みのせいでTVアニメとかぶって地獄を見たとか、そう言う話を「必死にオブラートに包もうとしているが、成功せずに恨みのオーラが透けて見える」状態のピリピリしたトークに、観客の空気も引きつったり。

あ、作品のクオリティは、大画面で見てもほぼ違和感のないハイレベルで、Blu-ray購入で全く問題無いかと思います。しかしそれだけに、業界の抱える構造的な問題がにじみ出るイベント内容で、面白かったですが愉快な気持ちで映画館を後にできたかというと正直微妙。いや、イベントにお金を払う価値は十二分にあったのです。ただ、作品の高クオリティから逆算して、「この業界あかんのやなあ」と似非関西弁で慨嘆せざるを得ないともうしますか。再三繰り返しますが、内容は凄いんですよ。作画も音楽もエフェクトも声優陣の演技も、あら探しをしてもほぼ見つからないレベル。(インテグラの台詞が何カ所かかすれたように聞こえた部分がありましたが、あれは音響のせいでしょうかね?)しかし、それを実現するのが真っ当なやり方・納期・陣容では非常に難しいというのが、正に問題の中心なわけで。話半分に聞いても、トータル黒字化は厳しいようですし。まあ、当然ですわな。納期が延びればそのままコストは倍々ゲームになるわけで。

あと、別に口止めされなかったのですが、最後の特典映像は「ドリフターズ」のアニメ化プロモ映像でした。私はヘルシングよりドリフターズが大好き(GURPS大好きですから!)なので、大喜びで見てましたが、まず原作が終わるまであと10年はかかるんじゃないかとか考えますと、気の長い話になるかと思います。
ちなみに、公開/制作予定年月日とかは、一切出ておりませんでした。

と言うわけで、サプライズのお土産を貰い、中田譲治さんと握手して帰ってきました。お土産は、原画集とランダム封入のリアル原画。

私が引き当てたのは、こんなんでした。



いやこれ、凄い当たりじゃないですか?

てなわけで、久しぶりの更新でした。
それにしても、リアル平野耕太見たかったなあ……


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